山歩記/塩見岳２００８

三伏小屋－塩見小屋－塩見岳山頂－塩見小屋　　　

今日の行程

朝食後小屋を出発して１０分ほど登ると朝焼けの雲を被った塩見岳が見晴らせる。　今日もまあまあの天気だ。北岳、仙丈ヶ岳等南アルプスの３千メートル級の山々が見渡せる。

青々と茂った草の間を縫って進む。
本谷山頂上に到着。ここを一度下ってから権右衛門山の脇を通って塩見岳の主峰に取り付く。
塩見小屋（標高２，７６０ｍ）に到着。早速宿泊の手続きを取る。　ここは環境保護の観点からトイレの始末をヘリコプターで下界に運んでいるため、使い方の説明と共に各自に用便用紙を渡される。
荷物の重い人は小屋に一部預かって貰ってから、揃って塩見岳山頂を目指す。
さすが３０００ｍを超える山だけあって頂上に近づくと岩場が増えてくる。今までの経験では３０００ｍを越えてくると息苦しくなるのだが、今回は先日ヨーロッパでこの程度の山を経験したばかりのせいか息苦しさは感じなかった。
途中、一息入れながら周りの景色を眺める。
急な登りを、息を弾ませ登る。
頂上まで後一息。
皆無事山頂に到着。記念写真を撮る。　この山頂は半分は我が住まいである静岡市に属するのだが、ここまで来るのに二日掛かりとは斯くも近いようで遠い山ではある。
１１時頃少々早いが朝食も早かったので昼食を取る。小屋で作ってもらった弁当である。
小屋に戻るには早すぎるので小屋とは反対側の蝙蝠岳方面に下る。こちらの崖の南東側斜面には沢山の花が咲いている。その花を眺めながらゆっくりと歩く。
暫く歩くと遠くで雷が鳴り出し、黒雲も張り出してきたため元来た道を引き返して小屋に戻る。　塩見小屋で１本８００円也の缶ビール（５００ｍｌ）を買い求め、小屋前で座って談笑しているとぽつぽつ雨が降り出す。小屋の中に引き揚げるや否や大粒のヒョウが降り出した。その後土砂降りの雨と変わる。小屋のトタンの屋根を叩き凄く喧しかった。