山歩記/塩見岳２００８

昨日は宿泊客が多く定員３０名の宿に恐らく４０人以上が寝たのではなかろうか。そのため私は屋根が低い二段ベッドの二階に寝ることになった。ところがこのベッド奥行き１４０ｃｍ、長さ１６０ｃｍ程度しかなく、そこに二名で寝かされたのでは堪らない。又横木が下の方まで張り出して体を起こすことも、下への上り下りもままならない。、足を伸ばせず身動きも出来ないためまんじりともせずに朝を迎える。
皆寝不足気味で腫れぼったい目を擦りながら起きあがり写真に納まる。
朝食はまあまあ。味噌汁と御飯はお代わり自由とのこと。久し振りでどんぶり飯２杯と味噌汁２杯をお腹に納める。
外に出ると周りの山は霧で何も見えない。　下山を前に小屋前で記念写真を一枚。この様な小さい小屋によくぞ４０名も入るものだと感心する。　この裏に三角屋根の小さな小屋が二つ建っており、そちらの方も足の踏み場のない程だという。
幸い雨は降っていないので早く下るが上策と一路昨日来た道を引き返す。
途中、三伏小屋に立ち寄り一休み。私はお湯を貰って（金１５０円也）非常食用に持ってきたカップラーメンを食べる。　ここでは携帯電話が通じないため大鹿村のタクシーに駐車場まで迎えに来てくれるように無線電話を入れて貰ったところ手数料として５００円支払わされる。
雲が低くなってきたので帰りを急ぎたいが皆睡眠不足もあって調子が今一つ。
登山口直前数百メートルのところで突然大粒の雨が降り出し、雨具着用。　その後は降ったり止んだりの天候の中無事迎えのタクシーに乗り込み下山。大鹿村の温泉に入って３日間の汗をゆっくり洗い流す。温泉の石鹸をたっぷりタオルに付けて体を洗ったのだが石鹸が全く泡立たない。この石鹸おかしいのではないかともう一度付けると今度は十分に泡立った。皆もそうだという。石鹸ではなく体に問題があったようだ。その後元来た道を引き返し夕方無事静岡に帰還。
日本の山では６年ぶりでに小屋に泊まっての山登りを経験しました。しかし、この１０日前にヨーロッパアルプスで小屋泊まりで山歩きをしてきたため、どうしてもそれと比較して日本、特に南アルプスの小屋の貧弱さを感じざるを得ませんでした。　それはともかくとして宿願の塩見岳を登ることが出来て満足しています。